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花言葉について

バラ

バラは花の中で最も花言葉の数が多いとされており、色・本数・状態・組み合わせなど含めると、その数はなんと約80種類にも及びます!

バラ科バラ属に含まれる植物の総称。バラの起源は一説によると今から約7,000万年前~約3500万年前とも言われています。チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけて野生の原種が多く生息していることから、このあたりで生まれた可能性が高いのではないかと言われています。

✾紫色のバラ『誇り』『気品』『尊敬』

古来より、紫色は作り出すことが難しかったことから、日本や西洋では最高位の階級を表す色として扱われてきました。そのため紫のバラにもこのような花言葉が付けられたとされています。

また、多くの方が紫のバラに〈気品〉や〈上品さ〉の印象を持つことから、大人の女性から高い人気を集めています。

日本では喜寿(77歳)のお祝いとして紫のバラを贈る方が多いようです。

✾白いバラ『わたしは貴方にふさわしい』『深い尊敬』

・白いバラが美しく咲いている状態:『わたしは貴方にふさわしい』

・白いバラが枯れてしまった状態:『生涯を誓う』

どこまでもロマンチックな花です°˖+

西洋では多くの花の中でも、バラ、ユリ、スミレは聖母に捧げる花として特別に扱われてきたと言われています。バラは美しさを、ユリは威厳を、スミレは謙虚と誠実を表すとされており、この三つの要素を備えた女性こそが理想といわれています。

✾黒いバラ『貴方はあくまで私のもの』

いろいろな花言葉を持つ黒バラですが、その中でも特に印象的な花言葉はこの『貴方はあくまで私のもの』ではないでしょうか?

強烈な執着心が見え隠れする花言葉だと思います。“あくまで”と釘を刺しているのも見逃せないポイントになっているのかもしれません。

愛情が屈折し、束縛や相手の愛情を疑うような印象を与える花言葉とも言えるでしょう。

黒い花の色が〈心の闇〉などネガティブな感情を連想させることから、この花言葉がつけられたとされています。

黒いバラの花言葉はこれ以外にも『永遠の愛』『決して滅びることのない愛』『貴方を呪う』などがあります。黒いバラの花言葉はどれも深い愛の果てにある感情とも言えるかもしれません。

また、天然の漆黒のバラは存在せず、黒いバラと言われている自然に咲いたバラの色は、真っ黒ではなく黒に近い濃赤色や黒みがかった深紅色をしています。

有名な品種は「ルイ14世」「シャルル・マルラン」「黒真珠」「ブラックバカラ」など。

ちなみに一般的にお店で見る黒いバラは、黒い水を吸わせ人工的に染められたものになります。

2013年に「トルコにだけ咲く漆黒のバラがある」と話題になりましたが、それはフェイクであったと後に判明しました。

✾青いバラ『夢叶う』

魅惑的で妖艶な雰囲気をまとう青色のバラ。花言葉も相まって老若男女問わずとても人気の高い花です。

ですがこの青いバラ、昔と今では花言葉が全く異なることをご存知でしょうか?

実は自然界に青色のバラは存在しません。バラにはもともと青色を作り出す色素が無いからです。

その為、それまで白色のバラを青く染めたものや、赤色のバラから徐々に色を抜いて作る〈人工的なブルーローズ〉しか手に入りませんでした。ですが研究者の長年の努力とバイオテクノロジー技術の発展により、2000年代初頭、世界で初めて青い色素をもったブルーローズが誕生したのです。

これらの経緯から

昔:『不可能』『存在しない』

今:『夢叶う』『希望』『神の祝福』『喝采』

と、ネガティブな花言葉からポジティブな花言葉に変えられました。

青いバラはギリシャ神話にも登場します。

【青いバラの伝説】

・花の女神クローリスが、愛していたニンフが死んだとき、そのニンフをバラの花に変えてほしいとオリンポスの神々に頼みました。

・その願いによってニンフはバラになったのですが、その花びらの色を選ぶとき、青い色は冷たく死を連想するとして、青いバラは作らなかったとされています。

神話に残るほど古い時代から、人々は青いバラのことを意識していたようです。この神話も「奇跡」という青いバラの花言葉の由来になったとされています。

日本でも1990年に飲料水で有名なサントリーがオーストラリアの企業と共同開発で[青いバラに挑むプロジェクト]を立ち上げ、2004年に成功しています!

バラの本数別花言葉

✾1輪のバラ『一目惚れ』『貴方しかいない』

✾2輪のバラ『この世界は2人だけ』

✾3輪のバラ『告白』『愛しています』

✾4輪のバラ『死ぬまでこの気持ちは変わりません』

✾5輪のバラ『貴方に出会えた心からの喜び』

✾6輪のバラ『貴方に夢中』『お互いに敬い、愛し、分かち合いましょう』

✾7輪のバラ『密かな愛』

✾8輪のバラ『貴方の思いやり、励ましに感謝します』『応援ありがとう』

✾9輪のバラ『いつまでも貴方を想っています』『いつも一緒にいてください』

✾10輪のバラ『貴方は完璧』

すずらん

『幸福の再来』『純粋・純潔』

『幸福の再来』・・・北欧の人々にとって、照時間の短い冬が終わり春の訪れとともに咲き始めるすずらんが、希望や喜びの象徴になっていることから。

『純粋・純潔』・・・ヨーロッパでは古くから聖母マリアの花とされていることから。

スズラン亜科スズラン属に属する多年草の一種です。ヨーロッパ原産でフィンランドの国花に指定されています。

すずらんの花名は、その名の通り、小さな花が鈴のように見えることや、葉が蘭に似ていることからつけられました。

日本でもすずらんの変種であるニホンスズランが本州中部、東北、北海道に多く自生しており、特に北海道を代表する花として知られています。ヨーロッパ原産のものと比べると少し小ぶりで葉の下にひっそりと咲くため、奥ゆかしさを感じられるかもしれません。

開花時期は4~5月で、花には強い芳香がある一方、花・根・茎に強い毒性があることから花言葉が怖いとイメージされる方もいらっしゃいますが、実際の花言葉にはいい意味のものしかありませんのでお気になさらないでください❀.*

フランスでは花嫁に贈ったり、5月1日のメーデー(日本でいう勤労感謝の日)には大切な人に贈るという風習があります。

日本でも5月1日はスズランが誕生花に選ばれていて、「すずらんの日」とされる由来になっています。

チューリップ

チューリップの花言葉は花の色によってそれぞれ異なります。

✾赤色チューリップ『愛の告白』『真実の愛』『私を信じて』

赤いチューリップは花壇の中でも特に目立ち、その燃えるような赤い色が情熱的に見えたことから、赤いチューリップには愛に関する花言葉が多数つけられました。

長年人々を魅了し、愛されてきたチューリップは現在でも〈男性から女性へ〉〈女性から男性へ〉の贈り物としても人気の高い花です.*❁

✾白いチューリップ『新しい愛』『純粋』『失恋』

吉凶が入り混じった花言葉になっており、見る人の心の状態でどちらになるかが決まります。

白はもともと浄化やすべてをリセットするような意味合いがあることから、白いチューリップにもそれに近い意味が付けられたのでしょう。

白いチューリップは〈リセット〉〈再生〉を象徴する花なのです。

『失恋』があって『新しい愛』が生まれる。悲しみだけではない、どこか前向きさも感じる花言葉です。

✾黄色いチューリップの花言葉では『望みのない恋』『報われぬ恋』が有名です。

古くから黄色い花にはネガティブな花言葉が多くつけられる傾向にあり、黄色いチューリップにもこのような花言葉がついたとされています。

また、チューリップはギリシャ神話にも登場します。その中では、神様が[チューリップ]という美しい女性に一目ぼれし数々のアプローチをするも受け入れてもらえず。。。

このことが『望みのない』『報われない』の花言葉に由来しているとされています。

黄色いチューリップには他にも『正直』『名声』『日光』などの花言葉が付けられています。眩しいくらいのビタミンカラーが由来しているのでしょう。

✾オレンジ色のチューリップの花言葉は『照れ屋』

その花色から頬を染めたように照れた様子がイメージされ、この花言葉がついたとされています.+*。

✾緑色のチューリップの花言葉は『美しい目』です。

緑色のチューリップは比較的珍しく、グリーンアイは最も魅惑的な瞳と評されるほど美しいため、その存在感になぞらえてつけられた花言葉だと考えられます。

緑色のチューリップですが、白い花びらの中央に緑の幅広いラインが入っている種類がよく見られる品種になります。

✾紫のチューリップの花言葉は『永遠の愛』『不滅の愛』などが有名ですが、実は『王者の風』『気高さ』という花言葉も持ち合わせているのをご存知でしたでしょうか?

古来より、紫色は作り出すことが難しかったことから、日本や西洋では最高位の階級を表す色として扱われてきました。そのため〈紫〉=〈永遠の繁栄〉とされ、紫のチューリップにもこのような花言葉が付けられたとされています。

✾黒いチューリップの花言葉で有名なのは『私を忘れて』

一説には黒にはそもそも死や別れを連想させることから、この花言葉がついたとされています。

黒いチューリップのもう一つの花言葉は『劇的な再会』です。こちらはフランスの小説家の作品「黒いチューリップ」から付けられました。

『私を忘れて』と『劇的な再会』

なんともドラマティックな物語を想像させる花言葉です。

〈ぷち情報〉

チューリップはトルコを原産地とするユリ科の植物で、オランダが有名な生産地であり、春の訪れを告げる定番のお花でもあります。

チューリップには恋愛にまつわる神話が多く、世界中に広まる中で、オランダ、ギリシャ、トルコ、ペルシャ・・・など、世界のあちこちにチューリップにまつわる恋の伝説も生まれています。

また、チューリップはバラ同様、本数や組み合わせでも花言葉が変わってくるので、興味を持った方はぜひ調べてみてください♪

早咲きは3月下旬~4月の中頃
普通咲きが4月中旬~5月頃

遅咲きは4月下旬~5月頃 まで花が開きます.*❁

シロツメクサ

『約束』『私を想って』

〈ぷち情報〉

マメ科シャジクソウ属の多年草で、原産国はヨーロッパです。

かつて海外からのガラス製品を郵送する際、緩衝材として使われたことから[詰め草]→[ツメクサ]、そして白い花から[シロツメクサ]という花名が付けられました。

ちなみにピンク色の種類もあり、そちらは[アカツメクサ]と呼ばれています。シロツメクサより草丈が高く、葉茎が太くしっかりしているという特徴があります。

シロツメクサは日本全国(北海道~沖縄)で見られ、開花時期は3月~8月で、4月~5月が花の最盛期です。

シロツメクサへの想い

多くの方が子供の頃、シロツメクサの花冠を自分のために、もしくは大切な誰かの為に編んだことがあるのではないでしょうか?

シロツメクサの花冠は華やかで可憐で。。
でも完成までには大量の花と時間と労力が必要になります。

また花冠とともに、花指輪を編んだことのある方もいらっしゃると思います。

シロツメクサの花指輪は一見とてもシンプルなのに、どこか宝石にも負けない魅力を持っています。

その美しさにうっとりし、時間を忘れて眺めていたくなりますが、ずっと取っておくことは出来ません。

そして大人になると日々の生活や時間に追われ、道端の花に目をやることすら少なくなってしまいます。

あの頃の童心や思い出、約束を思い出して欲しい。

その想いからこの作品を制作いたしました。

ミモザ

『秘密の恋』

アメリカ先住民ネイティブインディアンの告白の習慣が由来になっているのだそう。

愛の気持ちを内に秘めた若い男女が、ミモザの花を差し出してその気持ちを伝えたのだそうです°˖✧

〈ぷち情報〉

ミモザには他にも『『感謝』などの花言葉もあります.+*。

また、ミモザと言えば3月8日のイタリアの記念日【ミモザの日(現:国際女性デー)】が有名です。

国際女性デーに類する女性のための日は世界各国にありますが、贈られる花がミモザと決まっているのはイタリアだけのようです。この日は、男性が、女性にミモザを贈って、感謝の気持ちを伝える、愛と平和にあふれた1日になります°˖✧

あじさい

『家族団欒』『和気あいあい』

「移り気」「冷淡」などネガティブな印象の花言葉が目立ちがちなあじさいですが、小さな花びら(ガク)が寄り集まって咲いている姿から、全体の花言葉として『家族団欒』『和気あいあい』というポジティブな花言葉もあるのです。

また色によって花言葉が異なり、ピンク色のあじさいには『元気な女性』や『強い愛情』といったポジティブな花言葉が付けられています。

これらはフランスで付けられたようで、『元気な女性』・・・フランスでも日本と開花時期は同じで6~7月ですが、日本の梅雨とは真逆の、湿度が少なくカラッとした気持ちのいい気候で咲く姿や、鮮やかな色にちなんで付けられました。

『強い愛情』・・・ピンク色は「母性」や「愛情」を表す色でもあり、母親を連想させるような花言葉が付けられました。

そして、あじさいと言えば一緒に描かれることの多いカタツムリは古くから幸運のシンボルとされ、お守りやおまじないに使われてきました。

『幸運・繁栄』・・・カタツムリは決して後ろに下がることはなく、前にだけ進んでいく姿から

『安産』『長寿』・・・カタツムリは生命力が強く、多産なことから

〈ぷち情報〉

アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種で、原産国は日本です。

開花時期は6~7月。

多くの方が〈色のついた部分=花びら〉と思っていらっしゃるかもしれませんが、実はあの部分、花びらではなく花びらを支える〈ガク〉なのです!本来のあじさいの花は、ガクの中央にある小さく色づいた部分です。

花(ガク)の色は土壌の酸性度によって色が変化し、一般に

・酸性→青色

・アルカリ性→赤色

とされています。同じ株でも部分によって花の色が違うのは、根から送られてくる養分の量に差があるためであるといわれています。

お花屋さんや道で見かける機会があったら、ぜひ観察してみてください°˖✧

ギンモクセイ

『貴方の気を引く』『初恋』

古来、アジアの女性が意中の男性とのデートの前に、香水代わりにギンモクセイのお酒を飲んでその香りを身にまとったことが由来しています。

秋になると、どこからともなく漂ってくるこの独特な甘い香り。どれだけ遠くの場所にあっても、まるで私達を誘うかのように風に乗ってその存在を知らせてくれます。

〈ぷち情報〉

中国を原産地とするモクセイ科モクセイ属の常緑広葉樹。

開花時期は9~10月頃ですが、花の寿命は意外と短く、開花期間は7~10日ほど。ギンモクセイの雌木には花の後に黒い実がなり、神社仏閣などの大木で稀に実を見ることができます。

橙黄色のキンモクセイの方が有名ですが、基本種はギンモクセイであり、キンモクセイはギンモクセイの変種にあたります。

キンモクセイほど強い香りではありませんが、その優しく甘い香りにはしっかりと存在感があります。

キンモクセイ

『気高い人』『謙虚』

『謙虚』・・・強く魅力的な香りに反して、控えめな小さい花をつけることから。

『気高い人』・・・雨が降るとこの芳香を惜しむことなく、潔く花を散らせることから。

独特な甘い香りがどこからともなく漂ってくると「今年もこの季節が来たな。」と秋の訪れを感じる方も多いはず。

『気高い』と聞くとキツく怖いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、決してマイナスなことはありません。

その証拠に辞書で調べると、以下のように記載されています。

1 すぐれて上品に見える。気品がある。
2身分が高い。高貴である。

英語では「noble」といい

・高潔な、気高い、崇高な、りっぱな、称賛に値して、りっぱで、堂々とした、壮大な、見事な、すばらしい という意味があります。。

そして気高い人は、「謙虚でありつつ自分に自信を持っている人」でもあります。

〈ぷち情報〉

中国原産で、モクセイ科の常緑広葉樹であるギンモクセイ(銀木犀)の変種。

橙黄色の小さな花は独特の甘い香りを放ち、ジンチョウゲ、クチナシと合わせて、日本の三大芳香木の一つに数えられています。

開花時期は9~10月頃ですが、花の寿命は意外と短く、開花期間は7~10日ほど。

ギンモクセイよりも香りが強く、中国では花を漬け込んで酒やお茶に用いられています。